映画「嵐が丘」個人的感想
(※ネタバレがあります)
ふと作品に呼ばれることがある。
今回観た作品は5度目の映画化であるという、1992年公開の「嵐が丘」。原作を読んだのは遠い昔で、しかも当時はエミリー・ブロンテのそれよりもシャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」の方がお気に入りで何度も読み返していた。
それなのに「嵐が丘」が私を呼んだとは一体どういうことなのだろう。
答えは今日、見つかった。
「君の心を引き裂いたのは君自身だ」
本当に愛するヒースクリフとは結婚せずに、金持ちで教養のあるエドガー・リントンと結婚したキャシーは、しばらくはまあまあ幸せに暮らす。この明るい曇天のような日々、本当の心を日常に埋め隠して暮らす日々は、そのまま私の今の生活にも当てはまるような気がするのだ。
急に現実に引き戻すが、もともと就職などしたくなかった。親にうるさく言われて仕方なしに、世間体と金のためだけに就職したというのが本当のところである。幸い職場は悪いところではなかった。エドガーが悪い人ではなかったように。
夢物語かもしれない。
それでも時々、「ヒースクリフ」が会いに来る。私の本当に愛するもの、本当はこれがしたい、こうありたいという理想が。
今日も私の頭にはその思いが去来した。その時数日前に観たこの「嵐が丘」の映画を思い出したのである。
キャシーはその後ノイローゼにかかり、ヒースクリフとの最後の邂逅でひどく心を乱した結果、身体が持たずに死んでしまう。
私の中のキャシーも、このままでは同じ運命を辿るだろう。
「命なしには生きられない 魂なしには生きられない」
この言葉を、胸に刻む。
私が観たのはこの映画。アマゾンプライムビデオでたまたま見つけた。
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原作ももう一度読みたいので自分用に貼っておきます。
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