【アクアリウム】魚を飼育する前に知っておきたかったこと。
皆さんこんにちは、ばむよです。
小学校で殖えたメダカの稚魚にはじまり、金魚、アカヒレと飼ってきた筆者ですが、本格的に魚の飼い方を勉強し始めたのはつい最近のこと。
なんとなくではなく真面目にアクアリウムをやってみると、この趣味・・・
奥が深い。
色々と考えさせられることがたくさんありました。
そこで今回は、最初にこれを念頭に置いておけば失敗が少なかっただろうな・・・と、いうことを、反省がてらまとめてみました。
その1、”初心者向けの魚”はいない
・・・ちょっと誇張しましたけど。初心者はむしろこのくらいの意識でいいんじゃないかというのが個人的な意見です。
ネットで検索したりすると、「初心者向けの魚はこれ!」というような記事がたくさん出てきます。で、おすすめされている魚を飼ってみる。なんか弱っていって死ぬ。なんで!?・・・と、なるわけですよ。筆者はそうでした。
まあ失敗して学んでいけばいいのですが、相手が生き物となると「死なせてしまった」というショックが大きい。何回かそんな失敗をくり返すと、なんかもう、やめたくなってきます。
私には向いてないんだ。
魚を飼うのって、実はきっとすご――くむずかしいことなんだな。
最初に思い描いていた、キラキラの「水槽のある暮らし」の夢はどこへやら、あるのは病気の魚、白く濁ったり変なにおいがしたりする水、水替え、薬浴、そして死。
もはや悪夢。
こんな時代(?)を経て出した結論が、「初心者向けの魚なんていない」でした。
たしかに魚の飼い方を教えてくれるような玄人さんの視点からみれば、飼いやすい魚と飼いにくい魚がいて、その中で特に飼いやすい魚をピックアップしてくれているのだと思います。だから、そのアドバイスに従うこと自体はまちがっていないのかもしれません。
ただし、その「飼いやすさ」は、魚を飼育することの「基本」を押さえた上でのものです。
「基本」とは、一言でまとめるならば
水温と水質
なのですが、このポイントを押さえるということを初心者である筆者はそもそも知らず。
あと水量とか水流とか・・・あれ?一言でまとまらないな?まあとにかく、筆者が学んだことの1つめは、
初心者向けと言われている魚でも勉強は必須。
「初心者向けの魚ですら飼えない自分は、向いてない」なんて思うまえに、ここに気づけばよかった。(うまくいかずアクアリウムから離れていた時期があったので)
それは向いてないんじゃなくて、ただ、基本がまだ身についていなかっただけ。しかし逆に言えば、勉強して基本さえ押さえれば飼えるってことです!!
その2、魚はインテリアではなく生き物
こうやって書いちゃうとあたりまえのことなんですけどね。
筆者なんかは最初、そこのところをどうも勘違いしていたなと思うわけですよ。アカヒレを1リットルにも満たない容器で飼ってみたり、そこにビー玉入れてみたりね。(もちろん痩せていってすぐ死んでしまいました。申し訳ない)
色々な飼育スタイルがあるので一概には言えませんが、水槽の長期維持という観点から見るならば、初心者のうちは魚=インテリアという考え方があるならそれをいったん脇に置いた方がいいんじゃないかな、と思います。
たしかに、金魚鉢の金魚だとか、カラフルな砂を敷いたかわいらしい瓶のなかを泳ぐアカヒレだとかベタだとか、あるいはおしゃれな照明のついた小型水槽だとか、きれいすぎます。水のゆらめき、輝きってなんであんなに心躍るんでしょうね・・・(遠い目)
でもそれは、あくまで「見る側」の話。管理する側となると話は別でした。
簡単な話、わたしたち人間がせまいトイレで換気も冷暖房もなく一生暮らせるかというと、なかなか厳しいものがあります。魚もそれと一緒。くわえて彼らは変温動物でエラ呼吸、しかも小さくて体力が無い。水温と水質の急激な変化は、生死に関わる大ダメージになります。ひええ。
じゃあ小さすぎる水槽では絶対飼えないのかというとそうではなく、条件さえ満たせば飼えるらしいんですけれども。
その条件を自分で整えられるほどの経験値がない筆者には、「お手軽インテリア」的なものはむずかしかった。
ものすごくざっくり言うと、フィルターとヒーターを入れても魚が普通に泳げるようなちゃんとした水槽で飼ったほうが簡単だよ、という。
外から眺めている分にはただただきれいな魚たちですが、やっぱり生き物なので(不死身じゃないので)、それなりの設備が必要なんですよね。
その3、死んじゃってもいいや、と考える
一見今回のテーマと正反対ですね。誤解を招きそうなので最初に言っておくと、命を粗末にしろと言っているのではありません。あくまで考え方の問題。
正直これは人によります。でも、魚を死なせちゃいけない、なんとかしなければと思うあまり、頻繁に大幅に水替えをしたり塩を入れたり薬浴に切り替えたりココア浴にしてみたり、・・・というようなことをして魚の体力を削ってしまうなら、いっそこう考えたほうが良いと思っています。ちょっとドライな方がお互い楽なんですよ。(人間関係みたいだ)
基本的に、環境の急激な変化は魚にとっては大きなストレス。生き物なので、環境の変化にはゆっくりと適応し、ダメージからもじわじわと回復していきます。飼育者にできるのは、この自然治癒力を最大限に高めることだけ。
だから。
そのスピードに合わせて、ゆったりかまえておけばいいんだと思います。
具体的には、たとえば病気の魚の治療法を薬浴と一度決めたら、1、2週間は方法を変えずにそれでやってみる。とか。(もちろん早急な対処が必要な時もあるのでなんとも言えませんが・・・そこは臨機応変に)
とりあえず、あれこれ試しすぎると失敗したあと、なにが良くてなにが良くなかったかもわかりません。条件はできるだけシンプルにして、とにかく「わかりやすさ」を目指す。これは普段の飼育にも言えることだと思います。
わかりやすい環境を作ると原因と結果が分かるので、それが大きな経験値になります。その経験値が積み重なってレベルアップすれば、結局それが魚を救うことにもつながるわけだし。
だからトラブルに遭遇した時は、まず自身の経験値を上げることを考えます。魚を救うのは、心配する気持ちから出た闇雲な行動ではなく、知識と経験から育まれた技量だけ。厳しいようですが、冷静に対処できなくなるよりは、「死んじゃってもいいや、これでやってみよう」くらいの気持ちでいたほうがマシかなと。
・・・って、書くのは簡単なんですよね。実行がむずかしい。いざその時になると、あれこれムダに魚に負担をかけてしまいます。で、あとから(しまった・・・)って。よくあります。それも経験か(泣)。
とりあえずはこのくらい。ネガティブなことばかり書いたような気がします、が!今ではアクアリウムを自分なりに楽しんでいます。
水槽でベタを飼いはじめてはや1年、彼は病気もせず泡巣をもりもり作っているし、窓際の発泡スチロールの中ではメダカの稚魚が泳いでおります。
これから魚の飼育をしようと思っている皆さん、たしかに苦労することもありますが、アクアリウムは楽しいですよ!!
筆者も、こうしてあとから振り返ってみると、最初の色々悩んで考える日々がものすごく充実していたんだなあと思うのです。
今回はこのへんで。ではまた!
ぷくぷく。(読んでくれてありがとう!)